*--紫陽花--*

自由な檻 そいつが必要だ
どうせ逃げられぬのなら
ココノブンショウ ゼンブ ウソデ ゼンブ ホントウ
サア、ドッチニスル?



坊主刈り  2005/01/23
口笛  2005/01/22
健吾君  2005/01/21
クリスマスケーキ  2004/12/17
早朝覚醒  2004/12/13
疲労  2004/12/11
エゴマゾ  2004/12/05
我が儘  2004/12/01
精神崩壊  2004/11/30
強迫神経症  2004/11/26
月が照らしてる  2004/11/18
秋風  2004/11/16
樹海  2004/11/09
電話1  2004/10/25
電話2  2004/10/24
電話3  2004/10/23
何処へ  2004/10/19
腕の中で壊れていく  2004/10/16
欲求  2004/10/15
こんな書き込みを貰った  2004/10/14
苦悩  2004/10/14
曖昧な記憶  2004/10/13
執着心  2004/10/12
赤い部屋  2004/10/11
読者様  2004/10/10
生々しい傷跡  2004/10/09
大切な時間  2004/10/08
ハラヘリ  2004/10/05
不倫とSM  2004/10/04
花と蛇  2004/10/02
何していても  2004/09/24
片思い  2004/08/19
唯一  2004/06/07
...。  2004/03/15
蒼い眩暈  2004/03/02
次なんかいらない  2004/01/19
次はいらない  2004/01/19
言葉  2004/01/13
解ってよ  2004/01/12
苛立ちや興奮を抑える薬デス。  2004/01/07
砂時計  2004/01/03
指先  2003/12/28
ただ・・・。  2003/12/24
何も・・・。  2003/12/21
霜柱  2003/12/19
結局は・・・。  2003/12/14
白い息  2003/12/13
逢いたい  2003/12/10
みんな嘘つき  2003/12/06
置き去りにしないで  2003/12/05


坊主刈り
?  John B Sebastian 「MAGICAL CONNECTION」

「まじかるこねくしょんって きょく、しってる?」
 小学校の頃です。あたしは転校してきたばかりでした。あたしの横に座っていた坊主刈りの男の子は少しばかり恐い印象の顔をしていました。転校してから数日の間、その男の子とはひと言も話しをできませんでした。あたしにしてみれば、前の学校にはあまり坊主刈りをした子がいなかったので、こちらから声をかけるには少し恐かったし、男の子の方にしてもそんな素振りはありませんでした。
 ある日、授業開始のチャイムが鳴った時、席に座ったあたしの足元に鉛筆が転がってきました。男の子が落としたのです。あたしはそれを拾いながら、綺麗な青い鉛筆だなって思ったのを覚えています。今思い返すと、それはブルーのステッドラーでした。坊主刈りの彼は、拾ってもらったお礼を言うかわりに、いきなり変なことを訊いてきました。「まじかる…」までは何とか聞き取れたものの、英語のカタカナみないな曲の名前なんてあたしはよく知らなかったし、彼の口振りは、あたしの知らないところで勝手に何かを試しているような、妙に気取った感じがしたので、ついあたしは「何を言ってるの?」とだけ返事をしていました。彼は一瞬気弱そうな顔をしたあと、何も言わず、すぐに前を向いてしまいました。しばらくして、どうしたのかなと思って横目にそっと見ると、彼は落として芯を欠いてしまった鉛筆を筆箱に戻しているところでした。
 その後、彼とは何年もの間一緒のクラスだったのに、変に気まずくて話しをすることはありませんでした。

 あたしが今の仕事をはじめてから何年か経った頃、「ミッキーマウスなんて恥ずかしい」と嫌がる健吾君に無理を言って、ディズニーランドへ連れていってもらいました。彼は、スペースマウンテンが怖いと言って、コースターが走っている間ずっと目を瞑っていました。ようやくコースターが止まると、彼はゆっくりと目を開けました。そしてつぶやくように小さな声で「星は見えたのか」とあたしに訊いてきました。あたしはつい可笑しくなってしまって、相も変らずに今も彼の中にいる、あの坊主刈りの男の子に向かって訊き返しました。
「ねぇ、マジカルコネクションって曲知ってる?」
「・・・随分昔にコピーしてあげたでしょ」
 もちろん、その甘酸っぱい感じがする曲は彼に教えてもらったのでしたし、気分の良い時は、今でもたまに聞いているのでした。
Date: 2005/01/23


口笛
 Monty Python 「ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE」
 何もないところから生まれて、何もないところへ帰っていく。
 損することなんて、なんにもない。だったら口笛でもパーっと吹いちゃおう。

 少し蒸し暑い初夏の日、父の庭仕事を手伝っていました。子供の頃のことです。あたしはすぐに飽きてしまい、傍に転がっていた鉈をおもちゃにして遊んでいました。いろんな木の枝に、重々しい刃を振りかざしました。切りつけられた木々の枝は、瑞々しい白い身を曝け出し、ぐったりと折れていきます。どうしてなのかわからないのですが、いつの間にか興奮していたあたしは、間違えて、枝を持つ自分の手の親指に鉈の刃を振り落としてしまいました。指の半分程が裂けました。赤く生々しい肉が剥き出しになって脈打ち、血液が滴り落ちました。父が気付きました。あたしは心配されて、おろおろされて、それでもすぐに病院に連れて行かれるだろう、と思いました。ところが、父はゆっくりと近づいて来ると、あたしの頬を強く叩きつけました。親指から血をだらだら垂らしている、まだ小さな娘のあたしをです。そしてあたしを病院に連れていきました。その間、心配そうな素振りは全くありませんでした。ただ怒りだけが感じられました。

「メンソールを塗るんだよ、ほらぁ」
 何度も焦らされたあたしは、あの時の親指のように、赤く爛れているに違いありませんでした。もう我慢できなくなったあたしに、その人は何かを塗りつけてきました。冷ややかな感覚を通り越して、柔らかな粘膜に強烈な痛みが植え付けれました。あたしはもう快感を感じるどころではなくなり、磔のようにされた不自由な手足を縮こませ、涙を流しました。その手合いの本を読み過ぎに違いありません。あたしはひどく後悔しました。

 あの初夏の日に、父に叩かれてから、あたしは幾度となく、こんな風に後悔をし続けてきました。

「キリストが十字架に磔にされた時、何を喋ったと思う?」
 健吾君があたしに訊きました。磔にされて、あとは死を待つばかりという状況に追い込まれた神の子が、何を喋ったのかなど、あたしにはわかりません。「イギリスのコメディアンの映画では」彼が言いました。「口笛でも吹いて、人生明るく楽しく考えよう、と歌わせた」のだそうです。もうすぐ死んでしまうというのにです。さあ、吹いてみなよ、健吾君は言いました。あたしは口笛が吹けません。一生懸命口を尖らせて、吹く真似をしました。彼はそんなあたしを見て、笑っていました。
Date: 2005/01/22


健吾君
Todd Rundgren 「FADE AWAY」
 星が、宇宙が、この世界が、全て消え去ろうとしている時、僕らはふたり手をつないで、ここからそれを見つめる

 健吾君は、あたしの友達です。
 大柄で毛深く、少し恐い印象の顔をした彼は、みんなからは、人付き合いが悪くていつも不機嫌な感じ、と言われます。でも、彼が何かを考えてぶすっと座り込んでいる様子や、いらいらとしてあたりを歩きまわる様子は、まるで動物園の熊みたいで、あたしは彼が好きでした。
 あたし達が大学生の頃、健吾君のお祖母さんが亡くなって、あたしは、お通夜の手伝いをしに行きました。両親が共働きだった健吾君は、同居していたお祖母さんに育てられたようなものだったのですが、お通夜の間中いつもと同じ様子で、あまり悲しんでいるようには見えませんでした。あたしは、お祖母さんがテレビドラマの刑事役を見て「あの飛び道具を持った小僧さんは伊達者だね」などと言っていたのを思い出しながら香典袋を整理していました。
 その夜、後片付けで遅くなったあたしを健吾君は車で送ってくれました。高速道路で浜崎橋のあたりを通った時、健吾君はカーステレオで「FADE AWAY」を聴いていました。フロントガラスの向こうに東京タワーが大きく見えてきます。その時、健吾君が何かを言ったような気がしました。見ると彼は、まるで東京タワーに話しかけているようでした。
「ちょっとメロウすぎるね」
 ただそれだけ。何だか嫌そうな表情でした。あたしは無性に彼に触れたくなって手を伸ばしました。でもその時、横から車が割り込んできて、結局、あたしは彼に触れることはありませんでした。
 それからあと、車の中はとても静かでした。何故って、「FADE AWAY」はアルバムの最後の曲でしたし、彼は割り込んだ車を追いかけ始めて黙ってしまいましたし、あたしはさっき沸き起こった衝動を静めるのにしばらく時間がかかったからです。
Date: 2005/01/21


クリスマスケーキ
時間はラウンドケーキ
好きな大きさに切り分けて
食べたいひとかけらを皿に取る。

大きく切ったら

残りは少ない。

小さく切ったら

残りは大きい。


私は我慢強いので、小さく切り取る。
Date: 2004/12/17


早朝覚醒
何度も心の中で殺したあの男から
電話があった。

金の工面の話を遠まわしにしている。

命乞い


虚しく思う。


早朝覚醒

ブルーのカーテン越しから光が漏れる。

ブルーな夢

青い水槽にいる魚。
魚は私?
それとも誰?


オキナワに行きたい・・・。
Date: 2004/12/13


疲労
かなりハードなSMクラブに行ってる客と
プレイをした。
歳は私と同じ。
経験は2〜3年程度。
自分はもの凄くSなんだと豪語していた。
そして、精神破壊が好きなんだとも言っていた。

「ふ〜ん」

が、私の感想だ。

精神崩壊は私の好きなプレイでもある。

ただ、なんでかその客を見た時にそんな感想しか
出てこなかった。
なぜなんだろう?

私はこういう仕事も長くしているし、プライベートでも
色々なことをしてきた。
ハードな店にもいたし、ソフトな店にもいた。
だからなんだろうか、その客からはSのオーラが
出ていない事を瞬時に察知してしまった様だ。

真性のSの人は何かが決定的に違うのだ。

どんな風に崩壊させてくれるのか、多少、期待は
したが、どうにもこうにも自分がMに入れない。
入れないプレイは苦痛である。
でも、これが仕事だ。
だからしょうが無い。

どうしようもなくクダラナイ事をした後、
延長をして、その客は突然Mになった。
SもMも出来る人に私は屈服なんか絶対にしない。
自分をSだと言ってる人でも、瞬時に従いたいなぁ
と思えない人にも、私は屈服したりしない。
嫌なのだ。
そして、ツマラナイのだ。

その客にやられた以上に思う存分虐めて遊んだ。

最近は店でM嬢を演じることが疲れてきている。
Date: 2004/12/11


エゴマゾ
最近のS男にはマゾヒストが多い。


フロントでSコースで・・・。
そう言いながら部屋に入ってプレイをすると
ほぼマゾヒストが多い。
何かを勘違いしてるS男が多い。

誰かに何かを誉められたい欲求の現れなのか
誰かより優位に立ちたがる人が多い。

命令と言う形でのエゴマゾが多いと思う。

まぁ仕方の無い事なんだろうと思う。
ストレス社会って言われるくらいだから。

かくゆう私もナカヤマさんにエゴマゾと言われたの
だが、本当にそうなんだろうか・・・・。
いや、そうなんだろうなぁ・・・。
Date: 2004/12/05


我が儘
誰と何処で何をやっていても
アナタの事を忘れた事は無い。

今、とてもアナタに甘えたい。
Date: 2004/12/01


精神崩壊
私は自分の事を「ご主人様」と言う奴は信用していない。

10年SMをやっている中で,プレイをする時に服を脱がない人
が私は好きだが、そんな人は今までに二人しか知らない。

その3人目がナカヤマさんだ。
ナカヤマさんとプレイするのは2回目だ。
ナカヤマさんはスキューバーダイビングが
趣味の高輪に住んでいる背の高い清潔な紳士な人だ。

ホテルでワインを飲みながら、二人でテレビを見ていた。
いつの間にか私だけ当たり前の様に服を脱ぐ事になり、
私だけ全裸で床に正座をしていた。
ナカヤマさんは、テレビを見ながら朗らかに笑っいながら
私の首に首輪をつけて私をテーブル代わりにした。
羞恥に歪む私の顔を見ながら、煙草を吸い、少しづつ
本当にミリ単位で私の存在をキレイに否定していった。

時折、バイヴの刺さったヴァギナを脚でつつきながら
「良かったね。」とかそんな言葉をかけられた様な記憶がある。
テレビからは、東京事変の椎名林檎の声が聞こえ
フローリングのホテルの床をバイヴを刺しながら
四つん這いでおいでと言われるまで這わされた。


「玄関まで行ってきな。」


言われた通りに玄関まで行った時にドアを突然閉められ
私は置き去りにされた。
声を出しても、お願いしても中には入れて貰えずに
私は狭い玄関で一人ぼっちでいるのが、耐えられなく
なり、幼児の様に泣きだした。

それでも、部屋からは笑い声しか聞こえてこなくて
本当に一人ぼっちになってしまったのだと思い、もの凄い声で
泣いた。
床には色々な体液が溢れだし、床はぬるぬると滑りだした頃
ようやくドアが開かれて、私は更にまた泣き出した。
私の中に恥とかプライドとか理性とか人間性とか常識とか
そういうありとあらゆるモノが無くなり
私の精神は完全に崩壊し、私はナカヤマさんのモノになって
しまった。

甘えれば蹴られ、しなだれかかれば、叩かれた。

抱き締められながら暫く泣いた後に
今度はトイレに閉じこめられ、電気も消され、私はまた
狂った様に泣いた。

どうしてこんな事をされるのだろう。とか
私は何か悪い事をしたのだろうか、とかそういう思考は
全く働かずに、ただただ、寂しかった。
その後、指とバイヴで何回もイカされて、ようやくペニスを
くわえさせて貰った。

ナカヤマさんは、優しく髪を撫でてくれて、私は喜びながら
洗っていないペニスをくわえていた。



限られた140分間のお遊び。


今までの二人とは、全く違ったお遊びだけれども

私は心地の良い疲労感に包まれている。
Date: 2004/11/30


強迫神経症
ただ、どうやって甘えていいのか解らなかった
だけなんです。

田舎の珈琲屋でアルバイトをしていました。
二人姉妹の姉はとても出来が良くて私はよく
姉と比べられていました。
私がアルバイトで姉は大手銀行の社員でした。
ただそれだけでした。

両親は姉と私を愛してくれていたと思います。
ただ、その愛情が私にとってはとても過保護で
過干渉なそんな気が今ならします。

ある男に話しを持ちかけられました。
その男は少し可哀相な感じのする男だったので
言われるまま金を貸してやりました。
その内、男が持ちかけてくる金額が大きくなり
男はしつこく私をつけ回す様になりました。

私はそれがとてもうざったかったので、言われる
ままの金額を全部出し、免許証も渡してしまいま
した。
これでこの男と手が切れると思ったからです。
両親はしつこく干渉し、男はしつこく私を追い回す
そんな日常からただ、逃れたかっただけなのです。

ある日、男が実家に乗り込んできました。
借金がどうのこうのと話しをし始めたのです。
私への干渉は更に増長され、そして出来の良い姉と
比べられ、私には居場所が無くなってしまいました。
一人で東京へ出てきました。

覚えの無い借金と男から逃れる為に色々と仕事をし、
そしてまた仕事を変えました。
全てがどうでも良くなって風俗からAVとありとあらゆる
仕事をしています。
それでも、未だに追われ続けています。

何処に身を隠したら良いのでしょうか。

そして、私は何をしたら良いのでしょうか。


ただ、甘えるのが下手だっただけなのに・・・。
Date: 2004/11/26


月が照らしてる
深夜の別荘であの男を殺した。

月の光しか照らさない窓辺で私は白いドレスを
着てあの男と戯れた。
何も知らないあの男の胸をナイフでひとつきした。
ナイフを抜く時に返り血を浴びた。
髪は血でべどべどで、ドレスも腕も血だらけだった。
動脈を確認して、息が無い事を知ってそのまま
シーツにくるんで、バスルームまで運んだ。

異常に重かった。

髪と身体を洗ってあげた。
血は流れるまでそのまま放っておいた。
この男から逃れるにはそれしか方法がみつからなかった。
だからそうしただけだった。

濡れた髪を撫でて

「宴は楽しかったでしょう?」

そう呟いて薄く笑った。

白くなっていく物体。
それを用意しておいた麻袋に詰め込み足をつかんで
玄関からひきずって歩く。
裸足の足に小枝が突き刺さるが気にしなかった。

ここは深く閉ざされた森。
誰も知らない。

枯葉の音が擦れて音を出す。
血塗れの身体で穴を掘る。
丁度良い大きさの穴を掘る。

麻袋の男は起き出しては来ないか不安になりながらも
必死でシャベルを動かした。

麻袋の男はまだ血にまみれていたが、お別れのキスを
して土に返してやった。

ドレス一枚の身体は冷え切っていたし、男の血が
そこらじゅうについていたけれど、これで私は
安らかに眠れると思うとそんな事はどうでも良かった。

暗闇の中、男は安眠した。

私も暖かい血の臭いのするバスタブに浸かって
今日からは安眠出来る。

あの男が蘇らない限り・・・。
Date: 2004/11/18


秋風
深夜の新橋。
消えた東京タワー。
車の少ない一号線。

30分一万円のデリバリーヘルス。

「到着した女の子見て時間を決めるよ。」

10分2000円の延長料金。

着替えとシャワーの時間込みの30分間。
一体何が出来るのだろうか?
何をしてあげられるのだろうか?
そして何を望んでいるのだろうか?

「君、好みじゃないから30分でいいや。」

吐き捨てる様に言う客。

誰に対してもこういう言い草なんだろうか?
自分が言われたらどういう気持ちになるのか
解って言っているのだろうか。

望み

射精する事

ただそれだけだ。

ただそれだけで、5000円しか貰えないで
ペニスをしゃぶり、裸の身体を弄ばれて
私はそれで良いのだろうか・・・。


何を売っているの?

何を求めているの?

嘘でもいいから疑似恋愛でも売ってみたい。



Date: 2004/11/16


樹海
傷には塩を塗り混む。

流れる血はそのまま放置。

どこまでも、どこまでも追い詰める。

自分が追い詰められたから。

迷い混んだ森。

出口は見えない。

見えないようにしてあげる・・・。
Date: 2004/11/09


電話1
駅のロータリーで待ち合わせをしていた。
 とても暑かったけど、夏を身近に感じる、晴れた6月の午後だった。
 僕は先に着いていて、もう5分ほど約束の時間を過ぎていた。

 もうすぐやって来る彼女の事を、僕は待っていた。

 どんな服を着てくるんだろう。
 いつもの笑顔を浮かべているんだろうか。
 手を振りながら、歩道を渡って来るんだろうか。

 ポケットの携帯電話が鳴った。
「ゴメン、15分くらい遅れちゃう」

 僕は、少しだけ溜め息をついた。
 15分なんて、時間潰すには半端だな、そう思った時には、もう、笑顔で歩道を渡って来る彼女の姿は、目の前から消えていた。




そんな風に遅れてから、もう何年経過したんだろうね。
Date: 2004/10/25


電話2
初めて彼女を誘って、食事をした。
良い席、美味しい料理、とてもいい具合だった。

デザートを食べ終えて、一息。
「ちょっと、ごめん」
 僕は、トイレに行く為に席を立った。

トイレに行く途中、振り向くと、彼女はバックから何やら取り出していた。
携帯電話だろう、液晶画面を見つめているようだ。

今、彼女は何を考えているのだろう。
2人掛けの席の一方に座り、1つ空いた僕の椅子を前にして、彼女は、電話以外の何か別の事に思いが及ばなかったんだろうか。

トイレから戻った時、僕の椅子には別の誰かが座っているような気がしたので、僕は彼女を一瞥すると、そのまま会計をする為に店のカウンターへ向かった。

Date: 2004/10/24


電話3
―携帯で捉まえてみます。
―携帯を追っかけて見ます。
―携帯が繋がらなかったものですから。

 静かに、静かに怒りが増して、僕は携帯電話を、床に叩きつけてやろうと思った。
 その時、拳の中の電話が振動した。

 メール着信。

「今日、逢いたいな (*^-^*)」

 顔文字。
 僕は、もう、何だか、やれやれ、みたいな、……あーあ。




そのやれやれと思う彼を捕まえた。




だって、そう、ピカソ展が終わってしまうから。


待ち合わせはいつもかくれんぼ。
どっちが先に見つけるか。
今日は彼が鬼だった。

「こんにちわ。」

「こんにわわ。」

見つかった私は彼の行く先を着いて歩く。
緊張して背中を汗がつたう。
何を話して良いのかわからない。
とめどのない話しをする。

展覧会では好きなように人の波を泳ぐ。
またかくれんぼをするように。
でも、必ず見つける。見つかる。
静まり返った展覧会で二人だけのかくれんぼ。
ピカソの絵に埋もれながら、静かにはしゃぐ二人。
そういうゲームの好きな二人。



打ち合わせの彼に付き合ってホテルのロビーでお茶。
グラフィック会社の社員になりすます私。
全く知らない取引先の人。
また、二人だけのゲーム。
終わる時間のわからない二人だけのゲーム。





「今日は帰るの?」


「時間はまだまだあるさ。」

「じゃぁ、次は映画だね。」

「そうだね。楽しみだね。」



いつもの言葉。
いつもの約束。



私達のゲームは時間というものが無くならない限り
終わる事はない。


手も繋がない純愛は何処までも続く。

Date: 2004/10/23


何処へ
病院通いはまだ続く。

時間は悪戯に過ぎ去っていく。

展覧会の約束は何処へ行ってしまったの?

台風に飲み込まれてしまったのかしら・・・。

早くアナタに逢いたい。
Date: 2004/10/19


腕の中で壊れていく
森の中。
狼の鳴き声が聞こえる。
剥き出しの足は冷え切ってしまった。
月が照らしてる。
氷のカーテンに風があたり霜が再生される。
冷たい指先。

薄桃色のふわふわのブランケット。
ドレープのかかった天蓋がふわりと
覆いかぶさっている。
冬の匂いのする風が揺れる。
闇に浮かぶ蝋燭がの炎が揺れる。

暖かな大きなベッドの上で戯れる。

ばらばらに散らばった想いを繋ぐ。

絡み合う



視線









覚醒する意識。
甘い痛み。

闇に浮かぶ蝋燭。
二人の影だけ揺れる。

不確かな何かを確かめようと伸ばす手。
確かなものを掴もうともがく身体。
本当のものを確認する様に這う舌先。
左腕に暖かい唇。

涙はとうに枯れてしまった。

飽きるまで絡み合う。

いくつもの朝がきて
終わらない夜になるまで。

いつまでも・・・。

朽ちて土に還るまで・・・。
Date: 2004/10/16


欲求
下記の様な書き込みを貰いましたが
私は元気です(笑)
死にたいとも思ってないので、死ぬ事も
ないですし、精神的に不安定になる事も
ありません。あしからず。
よって、今までカキコしてくれた方々の
カキコが消えてしまったのは、とても残念です。

全く関係ないのですが、先日夢を見ました。
麻縄でぎちぎちに縛られて吊られてました(大笑)
これは欲求なんでしょうか?!
Date: 2004/10/15


こんな書き込みを貰った
苦しめ 早く死ね 2004/10/14 03:02
苦しめ そして死ね 2004/10/14 03:02
苦しめ 早く死ね 2004/10/14 03:02
苦しめ そして死ね 2004/10/14 03:02
苦しめ 早く死ね 2004/10/14 03:01
苦しめ そして死ね 2004/10/14 03:01
苦しめ 早く死ね 2004/10/14 03:01
苦しめ そして死ね 2004/10/14 03:01
苦しめ 早く死ね 2004/10/14 03:01
Date: 2004/10/14


苦悩
あの人達だけは関東に移住して欲しくなかった。

私を苦しめた

あの人達だけは・・・。
Date: 2004/10/14


曖昧な記憶
クスリ漬けだった。

何年?
何ヶ月?

一日、20錠くらい当たり前だった。
クスリが切れるとどうしようもない
不安に襲われた。
あんまり不安で、自分の身体を切りつける毎日。
それでも、生きてる気がしなくて、さらに倍量
のクスリとアルコールを服用。

長い悪夢が終わる。

発狂しそうになる憂鬱な一日が始まる。

狂わない様にと、またクスリを服用。

曖昧な記憶。
歪んだ見解。
間違った判断。
震える指先。

どれもどれも本当で現実みるめるのが

怖かった・・・・。

そう、本当に怖かった。
Date: 2004/10/13


執着心
先日、トモダチに

「紫陽花、は執着心なさそうだねぇ。」

と言われ考えてみる・・・・。

確かに、執着心無い様な気がする。っていうか
飽きっぽいので、飽きてそのままにしている事
がとても多いのだ。
あと、めちゃくちゃ諦めも早いので、たまーに
男とか金に諦めが悪いときは、執着してるなぁと
自分で感じる事もある。

まぁ、基本的にはよっぽど傷ついたとか、
金がかかちゃった。とかじゃなければ、あっさり
諦めてしまうのだ。
諦めないで頑張ろう。とかあんまり思わないなぁ。

まぁ、そんな訳で友人もめっちゃ少ない。
離れて行くモノを追うとかって気持ちもあまり
持ち合わせていないので、(っていうか離れてる
と解っていない)密に連絡を取ったりもしない。
ただ、急に自分から連絡を取ったりする時は
そのトモダチに執着してるのだろうかと思う。

まぁ、そんな性格なんです。

ってココで自己分析してどうする?!(楽しくねぇー)

そんな訳で、ワタシが急に連絡をしたら、
温かく迎えてやってください。

気まぐれでスミマセン・・・・。(大汗)
Date: 2004/10/12


赤い部屋
もう、古いのかもしれないけど
面白かったので、アドレス出しちゃう。


http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4358/red_room1.html
Date: 2004/10/11


読者様
読んでくださってアリガトォ。
最近はネタが無いっていうか、
ネタはあるのですが、思い出すのと
文章にする力がなくて、イマイチ
書けてないデス。すんませーん。(大汗)

ここ数ヶ月?数年?狂人のフリをして
いるつもりだったのに、ホントに狂人
になってしまって、自分的にも今の状態に
戻すのにかなり苦労しました。
ようやく落ち着いてきたので、ココも
復活デス♪

その狂人時代も書いていた文章を(
記憶があまり無い)読んでいてくださった
方々、またこうして復活した時に喜んで
くださった方々、ホントありがとぉ。
今度は狂人にならないで、書き綴っていき
たいと思います。(つまんねぇ文章だけど
よぉ)
心配してくださった人
読んでいてくれた人
メェルくれた人
ありがとぉデス。
今は、安定もしてるし元気です。
今後もネタを考え頑張ります。

まぁ、とりあえずピカソ展(好きな人と行く。うふん)
に行って来たらココに報告しますわ。(笑)
Date: 2004/10/10


生々しい傷跡
どうしてわからないの。

ねぇ、あれだけ言ってきたじゃない。
今までいったい何だったの?
あんなに苦しくくて、切なくて
どうしようもなくやり場のない気持ち
抱えて、血を吐いて、這いずり回り
必死に一緒に生きていたのに、こんな結果じゃ

全く意味無いよ。

何の為に時間を費やして、気持ち重ねて
哀しい思いもたくさんしてきたのに
ようやくここまで来れたのに・・・。

どうして意味の無いことをするの?

どうして責任持てないの?

いつまで逃げるの?

どこから?
誰から?
何から?
自分から?

お願いだから私が付き合ってた時間を
無駄にさせないで・・・。

甘えないで
甘えないで
甘えないで


甘えないで


時間は返ってはこないから・・・。
Date: 2004/10/09


大切な時間
こんばんわぁ。

今日はオンナトモダチと上野で夕飯。

旨いっす。
飯がどぉのこぉのではなく
ダイスキな人と飯を食うって行為は良いね。
不味いモンでも旨くなるのは、不思議だ。
ついでに、楽しい時間が過ぎるのも早いモンだぁね。
悔しいくらいに時間があっという間に過ぎる。

クソーっ!!

でも、この心地良い時間をまた共有したくて
また会おうって事になる。
会えて良かったし、約束も出来て良かったと
思う。


もう一人、ダイスキな人は、多摩センターにいた。


多摩センターのハローキティの家にいるらしい。
何をしているのだろう・・・?

「今、バスルームにいるから」

どういう関係なのだろうと帰り道に気になった(笑)
Date: 2004/10/08


ハラヘリ
お腹が空いて書くに書けない。

うー。

寒いのとお腹が空くのは同じ位
嫌だねぇ。

両方重なると絶望的な気持ちになる。

今はハラヘリなので、みすぼらしい気分だ。

なんか食べようっと。
Date: 2004/10/05


不倫とSM
私にとって不倫してるってだけで充分
M的だと思うのデス。

初SMからっていうか、のめり込んだ初
恋愛が不倫とか愛人だったんで、結構
困ったモンでした。
愛人ならまだ良いんです。
金で割り切れるんで、もう一種の個人的
なサービス業ですな。はい。
狂おしい位に好きになった所でも、所詮
金で買われた女になる訳だし、相手の方
も面倒が無い訳ですな。面倒っちくなった
ら、金渡さなきゃ良いし、言い訳だって
金で買ってただけだから。と強気にも
出られマス。はい。

ただ、こう金が絡まない不倫とかってのは
めちゃくちゃ辛かったりする。
まぁ、気持ちを持ってかれてしまってるので
どうする事も出来ないっていう、先に進めず
後にも引けないっていう泥沼が待ってるのだ。
非常に自虐的だなぁと思う。

まぁ、その狂おしい思いとか気分に浸るのが
好きな妄想系の私には、向いているのかも
しれない。(苦笑)

でも、苦しいですよ。はい。(キッパリ)

子供の運動会だから会えないとか
結婚記念日だから帰るとか
指輪したままデートとか
旅行とか出来ないとか
日曜日会えないとか
電話すら変な時間に出来ないとか諸々・・・。

まぁ、色々な出来事が狂おしいのデス。
でも、好きになっちゃったから仕方無いので
その辺はキレイに諦め入ってます。
だって、ごたごた、がたがた言って、
うっとおしがられるのも嫌だし、そんな事が
きっかけで、会えなくなるのはもっと嫌だし
面倒かけるのも、かけられるのも嫌だしな。
だったら、密会で倒錯で変態で秘密だから
萌えるのかもしれない。
いつでも、お気軽に会えないから合った時間
が、とても貴重で萌えなのかもしれない。
これは、遠距離恋愛にも言える事だな。うん。

まぁ、そんな訳でこれを書いてる私も不倫中だ。
肉体関係の無い不倫?(何だそりゃ)
女の子サイドの意見はわかります。(未婚のなぁ)
不倫してる男サイドの意見は解りません。
ただ、言えることは、会ってる時は相手の女の子
の事を愛でてあげてください。
もう、めちゃめちゃ賞賛してやれ。
どうしたんだと思われるくらい、想ってる思いを伝えて
やれ。ハズかしがるな。照れるな、めちゃくちゃ
愛してると言ってやれ。
あと、出来ない約束はするな。

それだけで、ちょっとは寂しい気持ちが解消される
んだからさぁ。

本当に相手の事が好きならば、たまには男も照れを
外して、自分の気持ちに正直になるのも良いのでは
ないでしょうか・・・。
Date: 2004/10/04


花と蛇
団 鬼六作 「花と蛇」を見た。
いやぁ、杉本彩ががんばってたなぁと
しみじみ思いました。

吊りのシーンが多いんだけど、
あんな吊りした事ねーよ。っていうか
支点少ないからめっちゃ痛いんとちゃうか?
っていう吊りシーン多数。
見ていて興奮する前に、ハラハラしました(苦笑)
でも、責めに入る前のシーンで縛られーの口枷されーの
水責めには、ちょっと萌えました。(笑)

個人的には、クイーンオブヴァンパイアの方が
濡れます。
だって、背後から抱きしめられて首筋に歯だもん。
縛りも吊りも口枷も水責めも好きだけど、噛まれる
方が好きなので、この映画は何とも言えないデス。

でも、縛り好きなら見てもいいかもデス。

Date: 2004/10/02


何していても
誰かとキスをして
腰が抜ける程気持ち良くて
誰かに抱きしめられて
暖かさに感動したりして
誰かのとなりで眠って
寝息の音を聴いていた。

そんな事をしている最中でも
あのひとの事がアタマから
離れないのは何故なんですか?
Date: 2004/09/24


片思い
お願い私からあなたを奪う気持ち忘れさせて
歪んだこの恋を
貫ける勇気も力もなんにもない

あなたはあの人を愛してる愛してるから
目を覚ましてここから抜け出したい
これ以上私をいじめないで

どうしあなたじゃなきゃダメなの?ダメなんだろう・・・
一人きりじゃ乗り越えられぬ夜
あなたの足音はどこにもしないのに

それでもあなただけ待ってる待ってるから
いつものような結末が見えても
今はこの気持ちで歩きたいの

私があなたのこと愛してる気持ち
とっくに気づいてるのにくせに気づいてないフリしてる
時々確かめる様にわざとあの娘の話をして
私を突き放すのね
なにも求めていないのに

お願い私からあなたを好きな気持ち奪わないで
なんにもいらない
あなたはこれからもそのままでいいから

会いたいなんてもう言わない言わないから
いつものように私をからかって
今はこの気持ちで歩けてるの

あなたに見つめられると忘れそうになるの
先のないという恋ということ
愛されてはいないこと
理屈でわかっていても諦めきれないのは
どこかで期待している
あなたの心変わり
Date: 2004/08/19


唯一
あの人と知り合ってからきっと
5年近くなる。
相変わらずあの人は我が儘で、急
に私を呼びだして泊まろうと、
言う。それだけで私は嬉しくて
何もかも散らかしっぱなしで、
あの人に会いに走る。

一緒にお風呂に入って、他愛の無い
話しをしてそのまま眠ってしまう。
あの人の手をその時だけはぎゅっと
握りしめて眠る。
一瞬だけの幸せ。

朝、起きたらあの人は居なくて
飲みかけのペットボトルのお茶だ
けがあの人が居た唯一の証拠。

私はペットボトルのお茶を一気に
飲み干した。




Date: 2004/06/07


...。
逢いたいよぉ・・・。
Date: 2004/03/15


蒼い眩暈
その人のいるほんの少しだけ
暖かい空間が私は好きだ。
そう、本当に少しだけ・・・。

私はいつもその人を欲して
いると思うけれどあんまり
あからさまだど、嫌われて
しまいそうで怖いので、いい加減な
事を言ったり茶化して過ごしている。

今日も茶化しておねだりとかして
遊んで貰っていた。

地下鉄の入り口で少しだけぎゅっと
してくれた。
本当はもっともっと欲しかった。
ねだった。


もっともっともっと。



冷たいクチビルが私のクチビルに触れた。

じゃ、また。

その人は地下鉄への階段を降りて行った。
私は白い息を吐きながら、東京タワーの方へ
向かって歩いた。

風が冷たかったからか、何なのか解らない
まま私の頬を涙が滑った。

青信号で軽い眩暈がした。
Date: 2004/03/02


次なんかいらない
ただ、金が欲しかった。

紹介されたオヤジはいかにもリーマンの
ただのオヤジでどちらかと言えば好みから
遠く離れていた。
キタナイ歯で笑い喋るオヤジには我慢ならなかった
けれど、仕方無い事は仕方ない。
金は最初言ってきた金額に1枚上乗せした。
本当だったら2枚以上上乗せしたいくらいだった。

何をするにも自己中心的なオヤジのプレイには
辟易した。


今日は私はご主人様の奴隷デス。お好きな様に
弄んでください。

と、素面の頭で言わされた。
反吐が出そうだった。
自分の事を「ご主人様」とかいう奴にまともな奴に
当たった事は今までにない。
阿呆としか言えないが、金には換えられない。

取りあえずそんな事はしなくていい
気持ちの悪いキスをされて、縛られたりしていた。

途中、鞭が入りこれがまた下手くそで横から振るから
頭に血が上りそうなくらいに苛々していた。

プレイに入る前に安定剤を飲んできたけれど、
お話にならないくらいに効果がなかった。

次は当たり前の様にローソクで、自分で温度を測らず
に薄い皮膚に向かって垂らすから、しかも低温と
いいつつ、あのローソクは熱いローソクなんだと
ぼんやりする頭で、眺めていた。

全ては金の為だった。
それでも我慢ならない。

とりあえず、オヤジは満足したらしくて、
ようやく解放された。
私は道具なんか片づけない。
シャワーのしきりごしに、キタナイ中年男が裸で
片づけをしてるのをみて、少しだけすっとした。

帰りに鞭の振り方を教えてやった。
初心者でーす。って言っていた私だが、嫌なモノは
嫌なのだ。
口じゃ解った様な言い方をするが、理屈ばかりこねて
ホントに嫌なオヤジだった。
ついでに蝋燭もたらしてやれば、良かったな。

そう思いながら、片づけしてるのを一服しながら
見ていた。

「次はいつにする?」


本気ですか?


次何かいらない。

金が欲しいだけ・・・。
Date: 2004/01/19


次はいらない
ただ、金が欲しかった。

紹介されたオヤジはいかにもリーマンの
ただのオヤジでどちらかと言えば好みから
遠く離れていた。

キタナイ歯で笑い喋るオヤジには我慢ならなかった
けれど、仕方無い事は仕方ない。
金は最初言ってきた金額に1枚上乗せした。
本当だったら2枚以上上乗せしたいくらいだった。

何をするにも自己中心的なオヤジのプレイには
辟易した。

今日は私はご主人様の奴隷デス。お好きな様に
弄んでください。

と、素面の頭で言わされた。
反吐が出そうだった。
自分の事を「ご主人様」とかいう奴にまともな奴に
当たった事は今までにない。
阿呆としか言えないが、金には換えられない。

取りあえずそんな事はしなくていい
気持ちの悪いキスをされて、縛れれたりしていた。

途中、鞭が入りこれがまた下手くそで横から振るから
頭に血が上りそうなくらいに苛々していた。
プレイに入る前に安定剤を飲んできたけれど、
お話にならないくらいに効果がなかった。

次は当たり前の様にローソクで、自分で温度を測らず
に薄い皮膚に向かって垂らすから、しかも低温と
いいつつ、あのローソクは熱いローソクなんだと
ぼんやりする頭で、眺めていた。

全ては金の為だった。
それでも我慢ならない。

とりあえず、オヤジは満足したらしくて、
ようやく解放された。
私は道具なんか片づけない。
シャワーのしきりごしに、キタナイ中年男が裸で
片づけをしてるのをみて、少しだけすっとした。

帰りに鞭の振り方を教えてやった。
初心者でーす。って言っていた私だが、嫌なモノは
嫌なのだ。
口じゃ解った様な言い方をするが、理屈ばかりこねて
ホントに嫌なオヤジだった。
ついでに蝋燭もたらしてやれば、良かったな。
そう思いながら、片づけしてるのを一服しながら
見ていた。

「次はいつにする?」

本気ですか?

次何かいらない。

金が欲しいだけ・・・。



Date: 2004/01/19


言葉
僕の所有物でしょ君は

それだけで何か嬉しかった。
Date: 2004/01/13


解ってよ
何もしないで
じっと見つめられるだけで
ドキドキしちゃうだけなのにな。
Date: 2004/01/12


苛立ちや興奮を抑える薬デス。
キャバクラだと思って面接に行った。
午後7時の六本木
狭い階段を降りて、店の奥に通された。
店長は早口で、店のシステムの話しをする。
電気が落ちて、音楽がボリュームを増す中で
話しは続いた。どうやら開店したらしい。

キャバだと思って行った店は、お触りパブだった。

座席が薄いカーテンで仕切られていて、ピンサロ
と、仕切のあるカップル喫茶に似ていた。
上半身を触られる事位、なんて事無い。風俗やってたし。
私のその考えは甘かった。

客はどの風俗に来る奴より酷かった。
なにか、存在しない動物を見ている様だった。

30分で女の子が交代する。
セットは1時間なので最低でも2人はつく。
誰かのヘルプが多かった。
ヘルプだから、好きなオネイチャンとやりたいだけ
やってくれとか、思うから凄くゆっくり水割りを
作り、熱く語りたくなる様な会話をふって、適当に
相づちを打てば、それで良かった。

そうじゃない奴は、どこまでも触ってきたし、
触っておいて説教たれるバカもいた。

いくら飲んだってかまわないよ。オレの金じゃないから。

そう言われたから30分で2杯飲んだ。
アルコールを頼むとドリンクバックで自分に返ってくる。
そのくせたった2杯飲んだだけで、やたら怒っていた。
酷いのになると、「水、飲んでろ」で、阿呆みたいに
触ってきた。

薄いカーテンの仕切の中で、他のオネイチャンが
何をしているのかしらない。
フェラだって、セックスだって出来る空間だ。

なぁ。触って舐めてくれよ

ブラックライトの店内でチンカスが浮き上がるちんこを
チップも無しに触れない。
消毒液で洗ってないチンコを口になんか含められない。

気持ち悪いし苛立ちが募る。

隣はすげーことしてるぜ。

隣は隣だ。
勝手にやってくれ。もしくはチェンジしてくれ。

何とか拒否していたら、自分でしごいていた。
バカな奴だと思った。

時間が経てば経つほど、私はきっと飽きていた。
店の空気にも、客にも。
早く帰りだかったが、金は欲しかった。
それは事実なので、仕方ない。

ただ、あの店にはもう足を運ばないだろう。

帰ってからレボトミン25を2錠
口に放り込んだ。
















































Date: 2004/01/07


砂時計
僕らの時間は何時から
止まってしまったのだろう。

このままずっと止まってしまったまま
なのだとしたら、それは仕方無い事だと
諦めがつくのだろうか。

それは違って諦めなんかつかない。

ただ、時間がずっと止まってしまって
そのままぽーんと手の届く所に放置されて
いるだけなんだろう。

現に僕らは何かしらで繋がっている。

例え、何の連絡がなくても声が聞こえなくても
文章がなくても、何かしらで繋がっている。
ただ、手が届くのに放ったらかしにしてるだけだ。

それでも大事に思うのはどうしてなんだろう。

大好きな玩具を放っておくのと感覚が似ている
のかもしれない。


でも、時々どうしても抱き締めたくなるんだ。


だから時間は止まっていても僕らは繋がっていると
そう信じていたい。
Date: 2004/01/03


指先
ひんやりした柔らかい指先に触られて

アナタを思い出すのは罪ですか・・・。
Date: 2003/12/28


ただ・・・。
プレイを売るだけで
SMをする訳じゃないんだ。

ただ、そう思った。
Date: 2003/12/24


何も・・・。
リボトリール 4錠
パキシル   2錠
レキソタン5 1錠
ハルシオン0.252錠
レボトミン25 2錠
レプチル   1錠
ロヒピノール 2錠
デパス1    2錠

それでも眠れない夜は
何を考えたら良いのだろう・・・。  
Date: 2003/12/21


霜柱
冷たい空気
白い息

長い時間拘束されていた。
ただ、時間に拘束されているだけで
何をしたっていい時間。

狭い事務所。
女の子がひしめき合う。
煙草の煙で部屋から雨が降りそうだ。
指名される子は部屋から消え、指名されない子
だけが部屋に残される。

もう、何時間が経つのだろう。

今日も何も無いまま帰るのだろうか。
時間だけが過ぎてゆく。
不安と焦燥感で一杯になるとレキソタンを口に
放り込む。
それがワタシの癖だ。

もう店も閉店の時間を迎えようとそている。
そんな時間に一番安いコースで客がつく。

「コイツ、金持ってて延長しそう?」

「あぁ、無理だな。いつもこのコースで指名も無い
 早い奴だから。」

「そう。」

レキソタンを口に放り込む。
自分がぶっ飛ばないと客も飛ばない。
そんなモンだろう。

いつものホテル。
薄暗く慣れた廊下。
フロントに部屋番号を行って部屋に入る前に
必ず自分の頬を叩く。
ワタシの習性だ。

ノックを2回。

出て来た客に満面の笑みを浮かべる。
趣味趣向を聞いて会話を合わせる。
どんな趣向もお手のモノだ。

短いコース。
レキソタンで崩れ始めるワタシの脳。
客に延長を勧める。
渋々受け入れる客。
でも、趣向が合えばどうにでもなる金だろう。
セイエキと一緒にしぼり取る金だ。

ついでにアルコールも奢って貰う。
その方が何も考えなくていい。

崩れ去るワタシの脳ミソ。
色々な液体でベタベタになる身体。
まわるアルコール。
まわるクスリ。
客の目を見ればわかる。
この客はMだろうと・・・。

焦らし、すりつけ、弄ぶ

頃合いを見極めて射精させる。
これ以上、金はとれないとわかっているから。
残った時間で、顔と名前を売る為に適当で可哀相な
自分の話をする。

同情を引く
指名に繋げる
ただそれだけ。

冷たい空気
白い息

薬がまわっている。
霜柱を踏んでる様な感覚の状態で歩く。
サクサクとワタシの中で何かが崩れ始めている。

久しぶりに血を流して見たかった。
でも、センセイに逢えるまでもう少しだから
我慢する。

何も無い冷たく寒い部屋。

まだ霜柱を踏む感覚が続く・・・。







Date: 2003/12/19


結局は・・・。
子供じみた不安に押しつぶされ
同じ場所に居続ける事に蔑み疲れた
もしもここを立ち去らねばならないのなら
ただそのまま立ち去って
あなたの存在はまだここにくすぶり
私を放っておかないから

私は癒されそうにない
あまりにひどく
時間さえ消し去る事ができない

あなたが泣けば、涙をぬぐってあげる
あなたが叫べば、どんな不安も取り除いてあげる
ずっとあなたの手を離さなかった
私の全ては未だあなたと共にある

あなたに魅惑されていた
その照り返す光に
今やあなたが置き去りにした人生に縛られている
あなたの顔は、かつては心地良かった夢につきまとい
あなたの声は私の分別を追い払った

痛みは癒されそうにない
あまりにひどく
時間さえ消し去ることが出来ない

あなたが泣けば、涙をぬぐってあげる
あなたが叫べば、どんな不安も取り除いてあげる
ずっとあなたの手を離さなかった
私の全ては未だあなたと共にある

あなたは去ったのだと自分に言い聞かせようと
懸命な努力を続けてきた
そして、今あなたと共にいたとしても
結局のところ、私は孤独なのだと
Date: 2003/12/14


白い息
深夜に長い坂道をだらだらと歩く

息は白く
煙草の煙じゃないんだなぁと思ふ

何処の家でもイルミネーションがお盛んで
自分が何処にいるのか一瞬解らなくなる。

それでも空を見上げると、タテモノに邪魔
されながらでも、月と星が小さく見えて

白い息を吐きながら

どうしう訳か私は叫びたくなる。

何を叫びたい訳じゃないけれど

叫びたい衝動に駆られる。
Date: 2003/12/13


逢いたい
逢いたいあの人は
きっと師走だから忙しいのだろう。

それでも、冬の風でひんやりした
手をつないで暖めてみたい。

逢いたい・・・。
Date: 2003/12/10


みんな嘘つき
生まれつき完璧
自己陶酔のアイドル
二人に必要なのは

世界についてのさらなる嘘、だけど

それは過去にも未来にもあり得ない世界
恥ずかしくはないの?私がみえないの?
何しろみんなを騙しおおせたんだものね

彼女がやって来る
お辞儀し、驚きの眼で見つめる
なんて愛すべき姿なの
偽るあなたに欠点は無い

でもそうね、彼女は
過去も未来も、あなたの求める人ではありえない
どんなに手ひどく私を裏切ったかわかっていないのね
そしてなぜか、あなたは皆を騙しおおせた

仮面もなしに何処に隠れるの?
嘘に迷い、自分を見失ったあなた

もう真実に気づいたの
あなたがどんな類の男であるのかも
そしてもう愛してはいない

過去も未来も
あなたは偽物、私を救えはしない
なぜか今では、あなたは全ての人にとって愚者















Date: 2003/12/06


置き去りにしないで
魂が抜け、無感覚になった
心の奥へと続く開いたドアを見つめるように
私の瞳を覗き込むのはなぜ?
発見され、元の場所へと導かれ戻るまで
私の心はどこか冷たい場所で眠る

私を内から目覚めさせて
私を内から目覚めさせて
名を呼び、闇から救い出して
破滅する前に身体に血を通わせて
無と化した私を救い出して

人生から欠けたものが明らかになった今
私を置き去りにしないで
息を吹き込み、現実に引き戻して
私を生き返らせて

私を内から目覚めさせて
私を内から目覚めさせて
名を呼び、闇から救い出して
破滅する前に身体に血を通わせて
無と化した私を救い出して
私を生き返らせて

アナタと触れ合えず、愛もなしに私の心は凍りついた
愛するアナタだけが、死者の世界のただ一つの命



長い間闇に閉ざされ、何も信じられず、何も見えなかった
でも、キミが、僕の目の前にいた
何千年もの間眠り続けていたよう
全てに目を開かなくては
思いも声も魂もない
ボクをこのまま死なせないで、未来にはきっと何かがあるはず




ワタシヲイキカエラセテ





Date: 2003/12/05


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